函館空襲に耐えた蔵のお化粧完了・19日に一般見学会も

2011年11月17日 ねりこ@ななめし

空襲に耐えた蔵

昭和20年7月14日、函館空襲の日。

アメリカ軍艦載機延べ300~400機が早朝から函館市街地を襲撃し、西部地区の民家約390戸が焼失し、15日にかけて青函連絡船や貨物船が全滅し多数の死者を出しました。

父は当時湯浜に住んでおり、家の庭に掘っていた防空壕から沖合の船が攻撃され沈没する様子や、函館山方面の爆撃を見ていたそうです。義父はというと、当時は東雲町に住んでおり、これまた庭に掘った防空壕内で朝ご飯を食べようと味噌汁を持っていたところで、近くに爆弾が落ちてコンクリート製の建物が吹っ飛んだそう・・・。

そんな函館空襲で、最も爆撃が激しかったという現在の弥生小学校(旧西小学校)・西中学校付近に、冒頭の蔵が残されています。

歴史の生き証人として函館を見守ってきたこの蔵ですが、近年傷みが激しくなってきていたため、約1千万円をかけて修復されました。
一般向けの見学会が19日午後1時~3時に開かれ、カフェや工房、住宅などとして蔵の利用を希望する入居者も募集するとのこと。
詳しい内容はこちらの新聞記事をご覧ください。
空襲の惨禍伝える蔵、修復 函館 空襲の惨禍伝える蔵、修復 函館-北海道新聞[道南]

 

 

修復された蔵

とっても綺麗です。新築みたい。
壁に木の影が映っちゃってます。日が落ちるのが早くて・・・。

修復された蔵 別アングル

 

函館空襲 戦災者慰霊碑ちなみに近くにある称名寺境内には、函館空襲の戦災者慰霊碑があります。

 

北海道函館市弥生町
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乙部町歴史シリーズ全3巻4冊~マンガブック

2011年1月26日 ねりこ@ななめし

乙部町歴史シリーズ

1 新北海道の夜明け【箱館戦争】
  明治政府軍の乙部上陸

2 乙部むかしむかし

3 乙部の歴史【上】【下】

1994 乙部町
作画:石川寿彦


乙部町歴史シリーズは、町民のアイディアや発言をもとに、ふるさと創生事業の一環として企画されたものです。内容は、なんと全ページオールカラーの漫画となっており、巻によっては所々に活字や表を使用した資料ページが挿入されています。全体に文字が大きいので読みやすいのですが、ルビは特に難解な読みにのみついているので、漢字を習いたてのお子様には少し難しい内容かもしれません。ただ、オールカラーはやはり圧倒的に目を引きますし、漫画の内容も主観的ではなく淡々と歴史の事実を表現しているスタイルなので、乙部町の歴史がよくわかることはもちろん、読後に何を感じるかは読者の自由にまかせてあるように感じました。

『1 新北海道の夜明け【箱館戦争】』は、戊辰戦争の背景説明から始まり、戦争中の乙部町の様子、箱館戦争の経過と終了までが描かれています。時の松前藩主松前徳広が津軽へ脱出する際に乙部で一泊し、藩主が逃れるまで土地を死守したこと、松前藩の負傷兵を守るため、当時の村人たちが服を着替えさせてかくまったこと、などなど、その土地の人が編さんしているからこそのエピソードを見ることができるのが素晴らしいです。

『2 乙部むかしむかし』は、「八助物語-灯台になった八助じいさん-」、「館の岬の悲恋物語-与作とお岩-」、「乙部の義経伝説-九郎岳と姫川-」、「ダッタン漂流記-万里の長城を見た漁師たち-」の全4話が収録されています。伝説となっているお話から、事実と確認されているお話まで網羅されています。当サイトでも「悲恋物語」と「義経伝説」について別ページにてご紹介しておりますので、詳しい内容はそちらをご覧くださいね。「ダッタン漂流記」は、江戸時代に嵐に遭遇して中国吉林省に漂着し、二年半後に故郷乙部町に戻ってきたというお話です。

『3 乙部の歴史【上】【下】』は、先史時代から近代までを網羅しています。漫画の他に町に関する資料や地名について、略年表も掲載されており、より深く町の歴史を知ることができます。


4冊セットで7年ほど前に乙部町役場さんに問い合わせて購入したのですが、価格を失念してしまいました。まだ在庫があるという噂もあります。ご興味をお持ちの方は、乙部町役場さんにお問い合わせを。


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大沼第一発電所・第二発電所・第三発電所

2010年10月28日 ねりこ@ななめし

大沼第一発電所

明治39(1906)年に設立された渡島水電株式会社が、鹿部町折戸川上流に明治41(1908)年に完成させた、旧大沼第一発電所です。土木学会近代土木遺産となっています。
折戸川は大沼から流れ出ていますが、その川の水を用いて1000kwの出力で発電し、函館市街地まで電力を供給していました。

現在は、牧場の倉庫として使用されており、屋根を定期的に葺き替えているとのこと。
見事な煉瓦造りの建物ですが、屋根だけは木造です。これは、内部で爆発があった場合に圧力が木造の屋根部分から逃がすためなのだそう。

内部は白い漆喰が明るさを感じさせ、天井部分の木組みが印象的です。
訪れる際は、牧場事務所に一言ご挨拶をされた方がベター。

北海道茅部郡鹿部町字駒見37


大沼第二発電所

第一発電所から少し下流に、第二発電所があります。こちらも、土木学会近代土木遺産となっています。
前述の渡島水電株式会社が明治41(1908)年12月に函館水電株式会社と社名を変更、大正2(1913)年には函館市内の馬車鉄道を電車に変更して運転するなど軌道事業も手掛け、大正3(1914)年にこの大沼第二発電所が竣工、同6(1917)年には大沼市街地にも電気を供給し、大沼にも電灯が灯るようになりました。出力は900kwだったそうです。

こちらは漁具の倉庫として使用されていて、発電所周囲や内部には魚網などがずらり。
森の中なのに強烈な磯の香りがしていました。
煉瓦は第一も第二もイギリス積みで作られています。フランス積みに比べて、丈夫でコストが低いと言われています。

役場で確認した際には、数年前に川が決壊したときに第二発電所へ通じる道が荒れて、行けないですよというお話で訪問を諦めていました。ですが、月日が経ち第一発電所のある牧場事務所へ伺うと、行けるとのこと。案内までしていただきました。


大沼第三発電所

大正8(1919)年、運転開始された大沼第三発電所です。こちらは鹿部川上流で、変電所裏側に現存しています。出力は800kw。
鹿部町役場さんに案内され、柵内への入場許可をいただいたのですが、なんということでしょう、思ったより雪が深く長靴を持参していなかったので、入れずじまいでした。いずれ雪と笹の無い時期にリベンジできたら、と思います。


往時の写真は、市立函館図書館の「函館の絵葉書」で見ることができます。
「大沼発電所 折戸川発電所」大正二年十一月 電車開通紀念絵葉書 函館水電株式会社発行
「鹿部温泉第三発電所ノ全景」(遠くに第三発電所、手前には大沼電鉄と思われる車両)

昭和4(1929)年6月17日、駒ヶ岳が大噴火を起こし、死者2名、負傷者4名、家屋全焼365戸、半焼半壊1,555戸と、特に鹿部村を中心とした周辺地域に多大なる被害を与えました。
大沼電鉄も留ノ澤、鹿部間が降灰によって壊滅的被害を受け、発電所内外が灰に埋もれている様子の絵葉書が残されています。
北海道駒ヶ岳岱爆発の惨状 大沼発電所の惨状 同発電所内部の惨状

以上、大沼発電所の紹介でした。
訪問する際は、所有者に了解を得てからご覧くださいね。

協力:鹿部町役場さま、道南ファームさま


世界遺産を目指す、函館・大船遺跡

2010年2月24日 ねりこ@ななめし

竪穴住居復元大詰め 世界遺産目指す、函館・大船遺跡 -北海道新聞[文化]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/217055.html

大船遺跡は今から4~5千年前(縄文時代中期)の集落跡です。

平成8年に調査を開始し、これまでに100軒以上の竪穴住居、食料の貯蔵穴や、お墓などの土坑(どこう)60ヶ所以上が見つかり、大きな縄文の集落であることがわかりました。
出土した遺物も非常に多く、クジラやマグロ、クリやヒエなどの当時の食料も見つかっています。

その大船遺跡は、世界遺産候補となるユネスコの「暫定リスト」に掲載中で、正式登録を目指して復元整備作業の真っ最中なのだそう。
今年は4月20日頃に公開予定とのことです。

それまでの間に縄文に触れたいという方は、現在テーオーデパート6階イベントホールにて行われている、「見る!感じる!北の縄文世界展」をおすすめします。
2月25日(木)までで、今日は午後5時までですが、最終日である明日は午後3時まで。無料です。

また、大船遺跡については「北の縄文CLUB」さんが詳しいです。


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毛無山山道入り口の松前藩番所跡

2010年2月18日 ねりこ@ななめし

北斗市(旧大野町)毛無山の峠入り口に、松前藩番所がありました。当時、江差までの道のりを歩く旅行者の事故や、オオカミ、熊対策のために設置されたと言われています。

この跡地近くに、ひっそりと写真の大石が残されています。大石には文字などは書かれておらず、道祖神なのかどなたかのお墓なのか、解明されていません。
しかし、この石にまつわる不思議なお話が「はこだて歴史散歩」に紹介されています。

この地の地主さんのお話だそうですが、彼が自宅の庭造りでこの大石を苦労して運んだところ、家族が悪夢にうなされてしまったので、翌日元の場所へ戻したのだといいます。

また、戦後には付近の木で馬橇を作った人が、木材の運搬事故で馬を失ってしまったという話や、その馬橇を借りた人の馬も、やっぱり事故死してしまったという話、番所の近くから火の玉が出てきた話など、昔から語り草になっている石なのだそうです。

この石のように大きい石や、形が特徴的なものなど、古くから信仰の対象になったり畏怖されたりといった石は、道南にもいくつか残されています。

ちなみに、ちょっと気になる名前「毛無山」。
この名前を持つ山はいくつかあるようですが、いずれもアイヌ語の「ケナシ(川端の木原、湿原)」からきていて、それを和人が毛無に転用して禿山の意味で使ったのだそう。元来の意味の毛無山もあれば、禿山の意味の毛無山もあるとのことです。(「函館・道南大事典」より)

北海道北斗市
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